野山にまじりて、石を割る。

栃木県と周辺の鉱物。

2022年7月1日~2日(その4)

秩父産としては、さほど良い物ではないのでしょうけど、なんとなく記事にまとめてしまったので、供養がてら投下しておこうと思います。

私は秩父初心者なので、このレベルの物でも、喜んで拾ってきます。


灰礬柘榴石 Grossular

Ca3Al2(SiO4)3

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泥質の堆積岩は、わりとアルミニウムを豊富に含むので、そこに石灰岩からカルシウムが供給されると、柘榴石ができるらしい。

これ自体は普通の反応ですが、ここまで発達してるのは、やはり秩父ならではです。

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露頭では、泥質ホルンフェルスが、粗鬆な柘榴石の集合に漸移する様子がみられます。

 

磁鉄鉱 Magnetite

Fe3O4

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黒い部分は全て磁鉄鉱。ホッパー投入口?付近にあったので、出荷予定だったのかと思いますが、結構な量の黄鉄鉱が混ざってます。

精度の良い選鉱設備があれば、不純物の多い鉱石でも利益を出せたようですが、そういう理由なのかはわかりません